2013年09月12日17:27
透明な沈黙
マキシです。
哲学者のヴィトゲンシュタイン
と
透明標本を作った富田伊織
この二人が組み合わさった本
「透明な沈黙」
を読了。

哲学者のヴィトゲンシュタイン
と
透明標本を作った富田伊織
この二人が組み合わさった本
「透明な沈黙」
を読了。

すごく目を引くのが
骨格標本に二つの色を施した標本です。
魚、亀、カメレオン、ねずみなどいろいろな標本がページごとに載せられています。
「限りなく透明に近いブルー」
という村上龍の本のタイトルを具現化すると
こういうことになるのですね。
陸生の生き物はとても骨の密度が高い。
水生の生き物は骨の密度が低い。
最近は、水産部門で働いている僕は
いつも魚のアラの処理をしています。
魚の体を支える骨とても軽いですがとても丈夫です。
横の動きに対する撓りの強さには驚きました。
人間の関節と同じく摩擦ゼロの骨と骨との間の万能さには
畏怖の念を感じました。
生物の身体はいかにして作られたのか
ハードな部分の生き物の成り立ちが支えるのはソフトな部分
ソフトな部分が支えるのはハードな部分
それが一貫して「生」への成り立ちを思わせるが
力の作用は次から次へ何処へ
動的な平衡状態は作られている。
そんな限りなく透明に近い色を施された
美しい標本と共に
ヴィトゲンシュタインの哲学が綴られている。
「
死は人生の出来事ではない。
死を人は経験しない。
」
のように人間のしがらみから
そして宗教からも
取り除いた
人のシンプルな生き方への雑念がなんのか
これもまた透明に近い
掴めるものもあれば
掴めないのもある
「
語ることのできないものについて
人は沈黙しなければならない。
」
真理に触れた人間は
ただただ
感じる事が生への
主張なのかもしれない
と思いました。
是非一読を。
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骨格標本に二つの色を施した標本です。
魚、亀、カメレオン、ねずみなどいろいろな標本がページごとに載せられています。
「限りなく透明に近いブルー」
という村上龍の本のタイトルを具現化すると
こういうことになるのですね。
陸生の生き物はとても骨の密度が高い。
水生の生き物は骨の密度が低い。
最近は、水産部門で働いている僕は
いつも魚のアラの処理をしています。
魚の体を支える骨とても軽いですがとても丈夫です。
横の動きに対する撓りの強さには驚きました。
人間の関節と同じく摩擦ゼロの骨と骨との間の万能さには
畏怖の念を感じました。
生物の身体はいかにして作られたのか
ハードな部分の生き物の成り立ちが支えるのはソフトな部分
ソフトな部分が支えるのはハードな部分
それが一貫して「生」への成り立ちを思わせるが
力の作用は次から次へ何処へ
動的な平衡状態は作られている。
そんな限りなく透明に近い色を施された
美しい標本と共に
ヴィトゲンシュタインの哲学が綴られている。
「
死は人生の出来事ではない。
死を人は経験しない。
」
のように人間のしがらみから
そして宗教からも
取り除いた
人のシンプルな生き方への雑念がなんのか
これもまた透明に近い
掴めるものもあれば
掴めないのもある
「
語ることのできないものについて
人は沈黙しなければならない。
」
真理に触れた人間は
ただただ
感じる事が生への
主張なのかもしれない
と思いました。
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