透明な沈黙

カテゴリー │マキシ本 新書20代の哲学

マキシです。

哲学者のヴィトゲンシュタイン

透明標本を作った富田伊織

この二人が組み合わさった本

「透明な沈黙」

を読了。

透明な沈黙

すごく目を引くのが
骨格標本に二つの色を施した標本です。

魚、亀、カメレオン、ねずみなどいろいろな標本がページごとに載せられています。

「限りなく透明に近いブルー」

という村上龍の本のタイトルを具現化すると
こういうことになるのですね。

陸生の生き物はとても骨の密度が高い。
水生の生き物は骨の密度が低い。

最近は、水産部門で働いている僕は
いつも魚のアラの処理をしています。

魚の体を支える骨とても軽いですがとても丈夫です。
横の動きに対する撓りの強さには驚きました。
人間の関節と同じく摩擦ゼロの骨と骨との間の万能さには
畏怖の念を感じました。

生物の身体はいかにして作られたのか
ハードな部分の生き物の成り立ちが支えるのはソフトな部分
ソフトな部分が支えるのはハードな部分

それが一貫して「生」への成り立ちを思わせるが
力の作用は次から次へ何処へ
動的な平衡状態は作られている。

そんな限りなく透明に近い色を施された
美しい標本と共に
ヴィトゲンシュタインの哲学が綴られている。


死は人生の出来事ではない。
死を人は経験しない。


のように人間のしがらみから
そして宗教からも
取り除いた

人のシンプルな生き方への雑念がなんのか

これもまた透明に近い
掴めるものもあれば
掴めないのもある


語ることのできないものについて
人は沈黙しなければならない。


真理に触れた人間は
ただただ
感じる事が生への
主張なのかもしれない

と思いました。

是非一読を。

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透明な沈黙



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