新年明けまして!一冊目!

カテゴリー │マキシ本 学術本20代の哲学

あけましておめでとうございます!

マキタケ学のFuture prediction

今年もよろしくお願いします。
マキシです

新年一発目。
早速、今年初の読了本をご紹介します。

「イスラーム世界の論じ方」池内恵

とても考えさせられた一冊でした。

新年明けまして!一冊目!

新年明けまして!一冊目!

この本を手にしたきっかけは、田村耕太郎さんの「野蛮人の読書術」を読み、その中で取り上げられていた「東大EMP生が読むリスト」として厳選されて紹介されていたのがきっかけでした。

 イスラムを論じる際に、マスコミやメディアへの批判があると汲み取れる。しかし、筆者は論じる。

メディアや政治家のていどの低さは読者や視聴者の知的程度を反映したものでしかないとも言える。また、メディアの質は言論活動を行う知識人の質にも依存する。そもそも大手メディアの役割は低減しているかもしれない。


といいつつも、メディアの重要な役割として

資金力や組織力を感情的な報道や硬直した善悪論の唱導によっていたずらに費消することなく、情報の洪水の中で厳しくその取捨選択の役割を担い、精度の高い情報分析と論点設定を行っていくべきだろう。
その機会を情報内線の泥仕合に陥らせたことは、冷静一般世論に敗北したことを認めることによって、新たな役割を模索していけるのではないか。



これからのイスラムが情報の多量化、多元化していく情報社会が、イスラムを信奉する人間に与える影響はどんなものになるだろうか。
世俗化、民主化、抑圧された社会が解放されるという認識が多い中、イスラムが「コーラン」を普遍的な真理として成り立っている以上、善悪の判断をできるのかと考えていた。

イスラムアメリカ
イスラムキリスト
イスラム日本

そのどの図式を見ていくにしても、
イスラムが見ていくのは、「コーラン」になっていくと思いました。物事の判断を普遍となっているものの下で行う以上、理由が帰結するのではないかと思いました。

香田証生さんが殺害された事件(斬首しながら動画を撮影し報道)
ベール問題(政教分離をどうみるか)

この二つの事件を取り上げていきながら、そこから政権の交代や米大統領選挙、ヨーロッパとの歴史的関係をみながら
イスラムがいろんな視点で描かれていく。
そこから、見えてくるもあり面白かったです。

2006年から2008年の筆者が雑誌に論評した記事をまとめた本でしたが、イスラムを考えるものとしてすごく深遠な世界に連れて行かれました。
「憐れみ溢れ、情け深い神の名において」

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